イラスト日記

2002年 12月


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大晦日

30th Dec.2002  


とうとう12月31日。
今年一年、まりのえは何を成しただろうか?
今年はまりのえにとってとにかく行動する年。せっかく打ち上げたBeauty-Qも軌道に乗せたいし、他にもやりたい事業や企画はめじろ押し。
どこまで一年間でできるかはわからないが、やれるだけやってみるし、やらなきゃいけない状況に追い込まれている」と年初の日記に書いたが、どれだけ行動できたかどうか、疑問だ。
確かにいろいろアクションは起こしたけど、それが殆ど空振りに終わったかな〜って気がしなくもない。
そして10月の右手骨折。
これはまりのえが生きてきた中で、最大級の事件だったかもしれない。
これまで自分が築き上げてきたアイデンティティが、総て停滞した2ヶ月間。
右手の使えないこの時間に、まりのえはいろんなことを考えるしか、やることがなかった。
猛烈に思考し、恋愛し、たった2ヶ月で、別人のように自分が変わった気がする。
そして人間関係も大きな変貌を遂げてしまったし、元々ペシミストの気があるまりのえは、今回の出来事で人に対して、更に醒めてしまった感じだ。
だけど、骨折は悪いことばかりじゃない。
それによって新しい出会いも生まれたし、仕事の転換点にもすることができたし、なによりいい人生経験だった。
「塞翁が馬」がいちばんの教訓かな?


忘年会

29th Dec.2002  


今日は仲のいいお友達と、ふたりきりでまったりと忘年会。
シャンパンをあけて乾杯した後は、まだ片付けられていないクリスマスツリーを見ながら(笑)、一緒に今年をポチポチ振り返る。
まりのえは大勢でのパーティは、嫌いだ。
人に気を遣うということが苦手だというのと、話し下手のコンプレックスからか、不特定多数の人と顔を合わせるのが嫌いだからだ。それになにより、あの煙草の煙りと、大勢でつっ突く料理。妙に潔癖症なまりのえは、鍋物を筆頭とした大皿料理は苦手なのである。
気のおけない人としっぽり過す忘年会は、まりのえにとって心の垢を洗い流してくれるもの。
今日、彼女と一緒に過ごせたことは、まりのえにとってほんとにラッキーハッピーなことだった。
クリスマスとお正月に挟まれた、このエアポケットみたいな一週間は、まりのえのいちばん好きな季節になった。


資本主義という名の癌細胞

24th Dec.2002  


クリスマスという時期は一年のうちでもっとも華やかだけど、その分もっとも消費の動く時期らしい。
日本の場合は歳末商戦と重なって、流通は大わらわ。それは新聞広告の厚さをみれば実感できるんじゃないかな。
そうやって人は消費を繰り返す。消費は設備投資を促し、企業を拡大し、さらに大きな消費を求める。
資本主義経済は、常に拡大していかなければならない宿命を背負っているのだ。
それはさながら、癌細胞の様でもある。
「自由」という名の許で、個人が企業が無秩序に活動し、周囲を侵食しながら膨張してゆく。
人間も企業も、この地球の上に巣食う癌細胞のひとつなのだ。
そして、人類にとっての最大の消費行為が「戦争」だ。
経済が低迷し消費が行き詰まると、国家はしばしば「戦争」という手段で打開を計る。
2003年が新たな消費の年にならないことを、クリスマスに願うことにしよう。


恋したら

23th Dec.2002  


恋をすると、心がはだかになる。
剥き出しになった心の肌理を、街の空気や空の景色、そしてなによりもあの人の言葉が、かさぶたを作る暇もなく、容赦なく傷つける。
まりのえは今、久し振りにそういう状況を楽しんでいる。
元々ナルシーなまりのえは、恋をする自分を傍から眺めて、そんな自分に酔ってしまう傾向があるのかもしれない。
あてなく想いを巡らしながら、漠然と恋しい人の面影をいろんな形の中に求めて、煩悶する感情。
そういうむき出しの心が持てるというのは、結構稀なことで、幸せなことかもしれない。
そして貪欲なまりのえは、そういう感情を自分の創作の中に取り入れようとしたがる。
だから恋は、いつもしていたい。


宴のあと

22th Dec.2002  


短くなった蝋燭。
無造作に並べられたワインボトルに、空のグラス。
クリスマスツリーの電飾。
散乱するクラッカーのテープ。
ターンテーブルにかけられたままのレコード。
そんなパーティのあとの滴が、朝日に照らされて、色褪せてみえる。
ひと夜限りの喧噪も、恋も、朝になれば、みんなまぼろし。
パーティの翌朝は、そんな頽廃した空気が漂う。まりのえはそんな色が好き。


雨のハウステンボス

12th Dec.2002  


まりのえがハウステンボスに行くと、たいてい雨が降る。
今回で6回目のハウステンボスだけど、そのうち綺麗に晴れたのは1回だけだ。なんか相性悪いのかも。
今日はトワイライト撮影をメインに考えていたが、天気も悪く、思うような撮影はできなかった。ちょっと残念。
それにしても最近多い修学旅行の高校生には、ちょっと閉口。
ほんとはHTBには静かでアダルティな雰囲気を期待してるんだけど、最近は経営も苦しいから、お客を選り好みしていられないんだろうな。


お久し振りのイベント

8th Dec.2002  


今日は9月のドーム以来のイベント。Beauty-Qでエントリーしたものの、目新しい出し物はまったくなく、空振りな一日。
でも、今回のイベントでは久し振りに、スペースに訪れたカメラマンさんと話しがはずんだ。
イベント後は友人の買った新居見学会。途中、食料なんかを買い込んで、宴会モードに突入となる。
この新居というのが、20畳程のフローリングのリビングのあるマンションで、眺望も抜群。おまけに天井高も2600あるので、スタジオにはもってこいの代物なのだ。早速家主の意向を無視してスタジオ化計画進行中。


回復率40%

5th Dec.2002  


やっぱり骨折の影響はかなり大きくて、この冬のまりのえの新刊は落ちまくり模様。
8日のイベントで出すはずだったカレンダーも、ついに間に合いそうになく、冬コミケの新刊も危ない状態だ。
まあ、スケジュールがかなりずれ込むことは覚悟してはいたが、実際そういう風になっていくと、やっぱりあせってしまう。
右手はまだ回復率40%程度しかなく、微妙なペンタッチはまだまだ出せないし、じっくりリハビリしていくしかない。


クリスマスツリー

2nd Dec.2002  


今日は撮影用のクリスマスツリーの飾り付け。
吹き抜けのリビングに大きなクリスマスツリーを飾るのは、まりのえの夢だった。
金銀紅藍のリボンにキャンドルライト。ポインセチアの鉢植えを並べて、クリスマスリースはシックな感じでまとめたい。そんな風にクリスマスを飾るのにずっと憧れていた。まりのえはクリスチャンじゃないから、キリストの誕生日を祝う気持ちはまったくないが、クリスマスイベントってのはきらびやかで好きなのだ(要するにミーハー?)。新しいアトリエに引っ越して、ついに念願のツリーを飾ることができ、まりのえはかなり幸せだ。真夜中にツリーのライトが点滅している様を眺めていると、なんだか引き込まれそうになる。グラスファイバーの光も妖し気でいい。
これから暫くはクリスマスバージョンで楽しめそう。