イラスト日記

2002年 6月


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260万羽の折り鶴

30th Jun.2002  


サッカーワールドカップ決勝戦はブラジルVSドイツ。
再三のピンチを幸運でしのいだドイツも後半力尽きた。強力なブラジルの破壊力とスピードは、ドイツの鉄壁の守備陣を突破し守護神カーンを撃沈。2-0でブラジルがドイツを破って1ヶ月間の「世界大戦」は幕を閉じた。
「野球は陸戦。サッカーは海戦」とよく例えられる。
代打やピッチャーの交替などで、指揮官が戦力を駒のように配置しながら戦う野球に較べて、サッカーは集団の体形が作戦の基本だ。守りと攻めは常に背中合わせで、素早い展開力で艦隊を組んで敵の守備陣に襲いかかり、オフェンスもディフェンスも、さながら敵艦を沈めるように相手を潰している。まりのえはこれまであまりサッカーには興味がなかったが、海戦に例えて試合を見ていると、その魅力が分かる気になった。
フィナーレでは競技場に数え切れない程の折り鶴が舞った。その様は日本の雅を醸し出していて、なんとも粋な演出だった。


小物集め

29th Jun.2002  


新アトリエはおおまかな所は片付いたが、細かい部分はまだまだ。例えば洗面の戸棚とか、椅子とか、チェストとか、玄関の表札とか。
最近はちょこちょこといろんなお店に寄っては、それらのよさ気な小物を探すのが日課。こないだは天使の歯ブラシ立てをゲットしたので、ユーティリティは天使で揃えようかと目論んでいる。
小物集めは楽しい。家具や小物を見て回ると夢が広がるし、自分のアトリエが少しずつ形になっていくのが、また達成感があるんだな〜。


OS Xはチンプンカンプン

24th Jun.2002  


長かった修羅場がようやく一息ついたので、かねてより予定していたMacの入れ替え作業を行う。せっかく購入したG4/1GDualも、床に転がって埃をかぶったまま1ヶ月。その間に市場価格は39諭吉から34諭吉位にまで下がり、なんだかとっても損した気分。
まずは全部のシステムを一旦バラして、新たに組み上げる。テーブルにはモニターが2台しか置けないのに本体は3台あるので、ひとつはモニターを兼用することにした。そうやって配線と四苦八苦しながら丸一日かかってようやくハードの接続が完了。これまでになく効率のよい配置になった。
問題はG4のOSだ。最新OSXはおもしろいがチンプンカンプン。実際知り合いでこのOSXを使ってる人はまだいないし、コンピュータを購入したところの技術者も「使わない方がいいですよ」と言う始末。そんなわけでまりのえもOSXはしばらくおあずけだ。


1回戦敗退

18th Jun.2002  


まりのえとしては珍しく、スポーツネタが続く。
今日のサッカーワールドカップ決勝リーグでは、日本はトルコに惜敗。一方の主催国、韓国はなんとイタリアを破ってのベスト8だ。韓国はこれまで数回W杯に出場したにもかかわらず、全敗だったというから、日本のこれまでの戦績と実力からすれば、非常に健闘したといっていいんじゃないかな。
それにしても今度のW杯の日本戦は、なぜか撮影の日と重なる。今日もロケ中に試合があったが、心無しか道行くクルマが少なかったような。


ニッポンチャチャチャ

14th Jun.2002  


「今日のサッカーの試合見る?」
と、会う人みんなが合言葉のように言う。今日は日本が決勝トーナメント進出をかけた、サッカーワールドカップ予選の大決戦の日なのだ。
まりのえはふだんスポーツ観戦をすることはほとんどなく、サッカーもそれ程興味があるわけでもない。この日記でもスポーツの話題が出ることなどまずないが、しかし巷はサッカー一色。
先日のロシア戦でも、見事バルチック艦隊を完封で撃破。歴史的勝利をものにした。この時の視聴率は平均60%。瞬間視聴率はなんと80%以上にも上ったらしい。これは最近の紅白歌合戦よりも高い数字で、まさに挙国一致体制なのだ。今日のチェニジア戦でも2-0と快勝。W杯2度目にして、決勝トーナメント進出を果たした。まったくもってドラマティック。選手の活躍には大拍手だ!
それはそうとこのワールドカップでは、この16回のシリーズで、主催国が決勝トーナメントに進出しなかった例はまったくないそうだ。
これはまるで開催県が必ず優勝する、かの国の国体みたい。


修羅場〜

8th Jun.2002  


アトリエを移転して初めての長期修羅場中。
マンションのイラスト一式とパースやその他イラスト諸々。なんとか仕事に差し支えない程にアトリエも片付いたが、まだ新しい環境にいまいち慣れなくて、あたふた状態が続いている。
今度のアトリエはいたって風通しがいい。一日中ロフトの窓を開けっ放しにして風を入れているので、とっても爽やか。だけど、風が入るってことはホコリも入ってくるってことで、すぐに床がザラザラしてしまい、おかげでしょっちゅうモップかけをしている。これまでは掃除無精でホコリまみれのアトリエだったが、環境が変わると性格も変わるらしい。料理もこまめにするようになったし、いいことだ。


初夏の海

4th Jun.2002  


今日は昼から西長門でモデル撮影。しかし天気にもかかわらず空の抜けが悪く、思ったような絵が切れた時間が短かった。
しかも前泊の無理もたたって、モデルさんもまりのえも体力低下気味。撮影もそこそこに引き上げる。折角の水着撮影だったというのに、ちょいと残念。きっとリベンジしてみせるからね。


酒盛り

2nd Jun.2002  


うちのアトリエにようやく階段がついた。これで危険を冒してはしごで昇り降りすることもなくなる。
ロフトもグンと使いやすくなって大便利。階段を取り付けてくれた友人にはまったく感謝感謝だ。
お礼を兼ねて夕方からはアトリエでみんなと酒盛り。まりのえは下戸だが、他の友人はみなうわばみ。
瞬く間にビール1ダースと日本酒1本が消え失せた。まりのえは酒飲みのことはよく知らないので、これはひとつのカルチャーショック。
人間の胃袋はこんなに水分が入るものなんだ。


芸術村

1st Jun.2002  


ロケハンでを兼ねて、数年ぶりに湯布院の街中に行った。その様変わりには驚き。
初めてここを訪れた時に感じた、えも言えぬ寂びれた味わいは面影もない。各種土産物屋が立ち並び、その賑わいはまるで都心の商店街の様。
でも土産物屋でも湯布院はひと味違う。クラフトに木工、ガラス細工と、どの工芸品もそれなりにアートしている。
それは全国の地方工芸家が自然と集まってできた、芸術村のようなものだ。まりのえも自宅の人形用にといろいろ買い込んでしまった。
だけど、狭くて人通りの多い路地を、クルマが無理矢理通るのは考えもの。せめて郊外に駐車場を作って、街中は車禁にすべきだろう。