先日書店に行ってカメラ関連の本を見ていたら、某マイミクさんが話題にしていた、今売り出し中のポートレートカメラマンさんの写真集を発見。
透きとおった清楚感がありながらも鮮やかな画風で、どうやって色を作っているんだろうと思って見ていたら、その本の中で「RAWで撮って、色を調整している」という記事があり、実際のRAWの数値まで掲載していた。
ふ〜ん、なるほどと分析しつつ、家に帰って早速Photoshopで、同じ様な感じで色調整したものを製作。ふつうの人物写真に適用してやると、その作家さんの雰囲気になかなか近いものができた(笑)。
そんな風に、ぼくは他の作家さんの色彩をトレースしてみるのが、結構好きである。
アクションでルーチンを記憶させてしまえば、フィルターとしても使えるし(笑)。
そうやって、いくつかの作家フィルターも作って遊んでいるけど、いざ自分が撮るとなると、やっぱり自分のカラーで色作りをしてしまうのである。
RAW撮りかJPEG撮りかという議論(?)を時々カメラマンさんのブログで見る事があるが、ぶっちゃけ自分はどちらでもいい派かなぁ(笑)。
その人それぞれのスタイルにあえばいい訳だし、極限まで画質を求めないんだったら、今のカメラの画素数があれば、A4程度のプリントなら別にJPEGでも充分いけるからだ。
まあ、自分の撮影はほぼJPEG撮りが主流で、一部のお仕事撮影や品質を求める撮影の場合に、保険を兼ねてRAWとの同時撮りをするくらいだが、結局JPEGで撮った方を使う事も多い。
だけど、写真が上手くなりたいのなら、やっぱりJPEGで撮影した方がいいと思う。
デジタルは色の融通がきくのが魅力だが、逆にその色の洪水に溺れてしまって、未熟な表現で終わってしまっていると感じる写真も、巷には多い。
絵画のデッサンと一緒で、色についても、ある程度の基礎知識を身につけていないと、色の大海に羅針盤なしに小舟で漕ぎ出す様なものだ。
撮影の現場で、自分なりに色を模索して、その場でできるだけ完成度を高める方が、やっぱりその撮影にあったトーンを出せるんじゃないかな?
だけど、先のカメラマンさんの様に、自分の色作りのノウハウを易々と公開するってのは、ある意味気前がいいと言うか、、、
デジタルは模倣性が高いが、ここでもオリジナリティを維持するのは難しいもんだ。