仕事も一段落着いたので、久し振りに実家の田舎に帰ってみた。
今日はようやく春の陽気を感じられる様なポカポカ天気。
土手沿いをクルマで走っていると、おばさん達が袋を持ってしゃがみ込んでいる。
「おお! ツクシ採ってるぞ!」
ツクシ採りの光景なんぞ、何年振りに見るかな〜。思わずぼくもツクシ採りに参加。そう言えば子供の頃、春にツクシやヨモギ・ツワなんかの山菜を採るのは楽しみだったな〜。こうして草むらにしゃがみこんでいると、萌え立つ草の匂いや、暖かくて柔らかな土の感触が甦る。
ツクシは立ったまま探してもなかなか見つからないものだ。しゃがみ込んで太陽の向きに地面を覗き込むようにして見ると、逆光にキラキラ金色に輝くツクシがよく見える。土手の下から上に攻めていくもよし。草や虫と同じ目線で見ると、ツクシが誘っているのがよくわかるのだ。
そんなこんなで袋いっぱいに採ったツクシは、実家へ置いてきた。
実はぼくはツクシを採るのは好きだが、食べるのは嫌いなのだ(笑)。
味覚がお子ちゃまのぼくには、あの独特のひなびた苦味はどうもいただけない。
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