イラスト日記

2000年 11月

DIARY INDEX


E-10レポート

3rd Nov.2000

先日購入したOLYMPUS E-10の試写で、英彦山に紅葉を撮りに行く。
今年は秋の天候がかなり不順で気温も高いままなので、紅葉は一ヶ月くらい遅れている感じ。
この時期には黄色く色づいているはずの銀杏もまだまだ青いままだ。楓は紅くなる気配さえ見せておらず、今秋の紅葉は期待できない。
それでも取りあえず紅い葉っぱを見つけては撮影。この新しいデジカメは操作感覚もよく、画質もナチュラルでピクセル臭さが少ないので、
今後ロケのメモ用にとどまらず、本番撮影でも使っていけそうだ。


秋の修羅場

5th Nov.2000

比較的穏やかに過ごせた今年の秋の連休だったが、後半からは仕事モード。今月中盤は仕事がめじろ押しだ。
時間に余裕がない上にさらに急ぎの仕事が入ってくるものだからスケジュールはもう滅茶苦茶。
この分では予定していたコンテンツや日記のアップはまったくする余裕がない。


家庭用と業務用と放送用

12th Nov.2000

今年は隔年おきのこの季節に催されている、知人のジャズダンス発表会の年。毎回ビデオ撮影を頼まれている。
今年はスケジュールに余裕がなく、準備不足の撮影で、なにか大失敗しないかとひやひやしていたが、撮影はつつがなく終わった。
でもこれから先の編集作業がもうひとつの難関。撮影以上に時間と手間がかかるしろものだからだ。
毎回「凄いもの作ってやるぞ」と作業前は張り切るのだが、いつも竜頭蛇尾。最後は「とりあえず終わったからいいや」のへろへろ状態なのだ。
ぼくは数年前までビデオ撮影を趣味にしていたことがあった。
ビデオカメラもHi8からDVまで家庭用としてはそれなりにいいものを揃え、編集機器にまでかなり注ぎ込んだものだ。
その額およそ200万円以上。
だが、CF絵コンテやフリップを納品にビデオ製作会社や放送局に出入りするうちに、「自宅に編集スタジオ作るぞ」という野望は潰えてしまった。
スチール写真はアマチュアとプロの敷居が比較的低い。
例えば35万円のNikonF5というカメラはプロカメラマン御用達だが、カメラ屋に普通に売っているものだし、アマチュアでも買えない金額ではない。
プロもアマも同じ機材を使っていることも多いし、だからアマチュアでもプロ以上の写真が撮れたりする。
だがビデオはアマチュアとプロでは使っている機材がすでに違う。
以前編集作業中の某スタジオにお邪魔した時のことだ。
スタジオには部屋いっぱいに広がったコンソールの中に、各種編集機器が並んでいる。
壁一面にはモニターが編集中のシーンを写し出し、コンソール上にはお約束のYAMAHA 10Mスピーカー。それこそドラマでよくある風景だ。
隣の24時間空調のかかっている無塵室では数台のビデオデッキがゴウゴウと音を立ててテープをまわしている。
「ああ。このスタジオだけで1億くらいかな〜。でも放送局はこんなもんじゃないからね〜」
とプロデューサ氏が自慢するような謙遜するような調子で教えてくれた。
例えばビデオカメラを例にとると、民生用ビデオカメラは20万円。最近ではデジタル60倍ズームとか液晶画面がついてたりとかでお得だ。
ブライダルやCFを撮るような「業務用」と呼ばれるカメラは200万円。ただしレンズやレコーダー部分は別に買うので総額は3〜400万円位になる。
そして放送局のカメラは1000万円オーバー。同じ「ビデオカメラ」で、ふた桁値段が違うのだ。
張り込んで買った高級DVビデオカメラだって、逆立ちしても業務用カメラのような絵は出せない。
所詮家庭用のビデオシステムは子供のオモチャ並みなのだ。
上を見るときりがないとは思うものの、機材がないことには思い描くイメージが再現できないのがビデオの悲しさ。
トホホな気分でぼくはビデオ趣味から手を引いてしまった。


ひと月遅れの銀杏

26th Nov.2000

ここのところ仕事が忙しくなかなか写真が撮れなかったが、今日可憐さんを誘ってTakayaさんと秋月で写真を撮った。
「秋月なんて落ち目の観光地で、連休だけど人少ないよ」なんてタカをくくってたのは大間違い。
駐車場にも入れない程の人だかりで、仕方ないのでいちばん人通りの多い城跡はパスして、近くの黄色く色づいた銀杏がある小さな神社で撮影。
可憐さんが着たコスチュームはゲームキャラのものでなかなか露出度が高い。これじゃあ城跡なんかで撮ってると人だかりがするなあって感じだ。
幸い日中は天気がよく、この季節としては気温も高かったので、凍えることなく撮影は終わった。
後半は河岸を変えてTakayaさんのスタジオでの撮影。今日も遅くまで写真三昧してしまった。
(これらの写真はいずれ可憐さんが発行する写真集に掲載する予定だが、早く見たい方は彼女のHPに一部アップしています)


ポーセリンパークの姫

30th Nov.2000

11月最後の今日、姫とともに有田ポーセリンパークへ撮影に行った。
前回ここを訪れたのは2ヶ月前。今年は紅葉が遅いとはいっても、さすがに木々の葉も散って冬の景色が色濃くなっていた。
つい最近このテーマパークの身売りが新聞に発表されたばかりなので、余計に寒々とした印象を与えたかもしれない。
まず赤のドレスでひとしきり撮った後、淡いピンクのドレスに衣装替え。興が乗ってきてカフェでの撮影となった。
今回は前回の撮影で反省点だったところをリベンジしながらの撮影。室内での撮影も比較的うまくいった。
この一週間での撮影三昧では先月買ったデジカメが大活躍。なにせ色温度にかかわずらわされることなく撮影できるので、超便利なのだ。
E-10は画素数も高くある程度印刷物にも使えそうなので、当初の目的のひとつでもあったフィルム代とプリント代の節約にもなりそう。
それ以上に「気軽に試せる」という点で、デジカメは試行錯誤の撮影にはピッタリだ。


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