2010.07

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 ■モデルのたまご

2010.07.29

急遽お仕事撮影が入り、今日は福岡へ出張。
某子育て雑誌の創刊感謝祭で、ゲストのママ's&ベイビー'sを撮った。
これは某モデルクラブの、子役スカウトを兼ねたものでもあるんだけどね。

しか〜し、、4時間に200組オーバーの撮影で、途中休むヒマなく、1000カットオーバー。一組につき、撮影時間は1分程度しかとれず、その間にベイビーの視線をもらい、おまけにお子が何人もいれば、みんなの表情をベストで撮るなんて、ミッション・インポッシブルっすよ先輩、、orz

それでもなんとかそれなりにこなし、つつがなくお仕事終了。
これだけ一度に撮影するとよくわかるが、写真の好きな子嫌いな子、人前でも物怖じしない子や臆病な子。表現の豊かな子乏しい子、小さいながらそれぞれ個性豊かだ。
そんな中には、やっぱりモデル勘がよくて容姿もかわえぇ子も(男女共に、ね)いて、「お! この子もっと撮りたい!」と思うのである。

そう言う子がモデルを目指して、親もそれに対して協力してくれると、嬉しいんですけどね〜。

と言う訳で、今日の画像はそんな撮影とはまったく関係ない風景(笑)。


 ■今から出張です

2010.07.24

珍しく遠方への前泊での出張撮影が発生してしまって、この猛暑日が続く中、某岡山方面まで新幹線で出張。
元鉄っちゃんとしては、他社(ひと)のお金でのぞみに乗れるのは嬉しいけど、家の窓を開けられないのは気がかりだ。

我が家のロフトは夏の日中に閉め切っていると、軽くサウナ状態になるんだが、そんな場所に50インチのTVだとかビデオデッキだとかブルーレイデッキだとかテープだとかメディアだとかを置いているので、夏場はそれらが熱で悪くならないか、心配でたまらないのだ。
せめてメディアくらいは、涼しい場所に避難させておかないとね〜。

と言う訳で、今から行ってきますv

今日の画像は先日寄った寂れた遊園地。
昭和のかほりがプンプンっすvv


 ■萌え絵は現代の浮世絵なのか

2010.07.18

「芸術」等というしゃちほこばったものではなく、人々の欲望や快楽のために消費されていく絵。
その表現や技法には一定の形式と枷があり、その限られた振幅の中で、作家の個性を表現しなければならない。
写真のピンナップや浮世絵はこうして生まれ、育っていった訳だ。
だとすれば現代の「浮世絵」とは、まさしく萌え絵の事ではなかろうか?

日々、プロアマ問わず、大量に生産され、消費されていく、自己や大衆の快楽を満たすためだけの存在。萌絵師は星の数程いるけれど、時を経て残る絵、名を残す萌絵師はどれだけあるか、楽しみでもあり、怖くもある。
まあ、自分を含めて大半の萌絵師が、芸術なんて事は頭になく、ただ、自分のリビドーを具現化するために、ひたすら筆やマウスを動かしているんだろうけどね(笑)。

そんな萌え絵が「芸術」として認められるには、やっぱり100年はかかるのかもしれない。

今日は久し振りにアダルト系のイラストを描いてみた。
やっぱりアダルト絵は難しい、、orz
写真でもそうだけど、「ヌード」ってのは一番難しいモチーフだ。
ありふれているモチーフだけに、僅かなデッサン狂いも目立つし、人間、特に若い女性のカラダはつるつるしているから、テクスチャを出しにくい(笑)。
シワシワのジジババがモチーフとして好まれているのは、その辺の事情があるのだ。

アダルトな絵を描くというのは、意識するしないにかかわらず、自分自身のリビドーを深く探って再構築してゆく作業。
なにより、ギャラリーのリビドーを萌え立たせるには、生と性に対する深い造詣と理解がなけりゃ、できないっすよね〜。
だからヌードは、人類が繁殖しようとする限り、永遠のテーマなのだ。

これって、ただHなイラストを描いている言い訳っすか(笑)?


 ■400枚目に思う事

2010.07.13

かれこれウン十年前にカラーイラスト描きはじめて、今回のイラストで400枚。今世紀に入ってからはかなりペースダウンしていて、しかも丸6年程のブランクもあったものの、この2年程はぼちぼち復活してきて、かつてのペースにまで戻ってきた。

実はぼくは「イラストノート」をつけていて、1枚目のイラストからずっと、製作年月日や使用マテリアル、自己評価なんかを記録している。
絵柄の記録用にポストカードサイズでサンプルも作っていっているけど、複写前にイベントで売ったものやプレゼントしたものもあって、残念ながらフルコンプには至っていない。

イラストを描きはじめた頃、巷のカラーコピー機はまだまだコピー料金が高く、色再現も悪かったので、写真での複写がベストだった。
今はPCさえ揃っていれば、スキャニング→色調整→プリントと、簡単にできる様になった(ま、どちらも技術はいるけどね)。
ラボにプリントに出していた頃は、サンプルひとつ作るのに、フィルム購入→カメラ&ライトセッティング→撮影(全コマ終了まで)→現像・プリント→プリント校正→再プリントと手順を踏まなくちゃいけないから、時間も費用もかかるし、なのになかなか思った色に上がらず、苦労した。
だから同人誌即売会でも、印刷するだけの資金や販売力のある大手サークルさん以外で、ポストカードを販売している所はあまりなかった。
だけど、自分は写真技術を活かしてポスカを作れたので、それが同人誌以上に販売の柱になっていた(笑)。もちろん同人誌の文字は手描きで、活字は憧れの的だった頃の話だ(笑)。

そんな時代を考えると、手軽にDTP環境を手に入れられる今は、同人屋さんにとっては夢の様な時代だね〜。
まあ、イラストに限らず映画でも音楽でも、どんなにハードウェアが進歩した所で、提供するソフトウェア(作品)の質が一番大事なんだけどね。


 ■イラストで描いた絵は撮影可能か?

2010.07.11

自分にとって、写真とイラストはどちらも「picture」で、明確な区別はあまりない。
妄想の最適な表現ツールとして、どちらかをチョイスしている感じだ。

いわゆる萌え絵。
スカートの裾がスーパーモデル表現並みにひらめいていたり、髪の毛がありえないくらいになびいていたり、とか、ドリーミーなキャラクター表現。
そんなポーズ以外にも、「このライティングでこの露出はないだろ」とか、「手前の手と奥の人物両方にピント合わせるにゃ、限界まで絞っても無理だろ」とか、実写ではありえない様な表現が、イラストでは簡単にできるのも、萌え絵の魅力。

それらは果たして、実撮影で表現できるものだろうか?

昔,BQサイトでセーラームーン企画やコスプレフォトを撮っていた時にも、その辺の再現に一番苦労をした。
モデルさんにリアルで動いてもらって、それに近いものを撮影するのがベストなんだろうけど、それはあまりにミッションインポッシブルな撮影法(笑)。
簡単なのは床にモデルさんを寝かせて、髪の毛やスカートをそれ風な形にして撮影する方法だろうけど、この場合は奥行きが出しにくいし、うまくやらないと顔や体の肉も流れる(笑)しで、「寝転んでます」みたいなネタバレ感が出てしまうのだ。
今は画像加工ソフト等を使って、自分の妄想や元絵のイメージにいろいろ近づける事ができる様にはなってきたけれど、撮影段階で再現しなけりゃならない事は、やっぱりいろいろある。
萌え絵に限らず、自分の妄想を実現するために、いろいろ工夫してイメージに近づけていくのが、リアルで撮影する醍醐味でもあるんだけどね。


 ■ほにゃららを覚えたての少年の様に

2010.07.09

最近、まるでHを覚えたての少年の様に(笑)とめどなく妄想が沸き起こってきて、ムラムラとイラストを描きたくなってしまう感じ。

イラスト復活して2年弱。
ようやく、今の自分の絵柄みたいなものがだいぶ確立できて、デッサンも安定してきた。しかもその絵柄が妙に艶かしくてかわえぇと萌えてしまえるので(自画自賛モード)、イラスト描きが楽しくて仕方ない今日この頃。
ただ、彩色に関しては全盛期の手応えにはなかなか及ばず、もう少し精進が必要かも。手描きの絵ってのは、腕が鈍るのは速いけど、元の腕に戻すのには時間がかかるもんだ。

今回手がけているイラストは、もうかな〜り前から妄想してて、モデルさんに撮影をお願いしていたもの。材料費のフルーツにかなりお金をかけた覚えがある(笑)。
この時の写真は結構気に入っているんだが、今撮れば機材も腕もアップしているので、もっと凄いのができるんじゃないかと、さらに妄想(笑)。
まあ、写真に関しては一期一会みたいなものがあるので、その機会の時に全力投球するしかないんだけどね。


 ■道具は値段なり

2010.07.08

画材なら紙や筆、絵具等。撮影機材ではレンズやカメラボディ等、道具の質はやっぱり値段に相応するもんだ。
高いものにも安いものにも、それなりに理由がある。
高い道具が必ずしも使いやすくていいとは限らないけど、性能を極めるならやっぱりそれなりのお値段を出して、いい道具を求めなければならない訳だ。

先日清水の舞台から飛び降りる気分で買った、フランス製のアルシュ紙に、鉛筆で線を入れつつ、着色してみた。
ん〜〜〜。この滑らかで艶やかな紙の滑りと、絶妙を極めたボケ味、、、
まさに絶品っすvv
これまでにも素晴らしい画材とは何度も巡り会ってきたが、このアルシュ紙も自分のイラストライフに素敵な刺激を与えてくれる銘品だと思う。
あとはそれにふさわしい絵を描ける様、精進しなくちゃね;;


 ■けっこうお人好しかもv

2010.07.02

なにげに忙しかった今週の最後は、某PGさんとMさんを、まりりん秘蔵の廃墟にご案内(笑)。
ん〜、、
自分、結構人が好いっす。
自分がまだ未撮の素敵ロケ地を、惜しげもなく他のカメラマンさんに提供するとわ(笑)。

自分がホームページの運営をはじめた10年程前、サイトにアップした写真のロケ地は、クレジットを入れて公開していた。
そうする事で、他のカメラマンさん達に魅力的なロケ地の情報を紹介し、写真文化の発展に少しでも寄与できたらという考えの基でだったが、それがマチガイだと気づくのに、そう時間はかからなかった。

ぼくの紹介したロケ地は、あっという間に他のカメラマンさんに広がり、撮影に使われ、陳腐化していった。
まあ、別に自分の土地でも持ち物でもない場所で、誰が何を撮ろうと自由なんだけど、心ないカメラマンやモデルのおかげで、その場での撮影に制限を設けられたり、あげくの果てには撮影禁止になったりした日には、自分のサンクチュアリが侵された様な気分になってしまう。
そういう了見は心が狭いな〜と思いつつ、やっぱりカメラマンにとってロケ場所ってのは大事で、素敵ロケ地を見つけるのも才能のうちだと考えれば、むやみにロケ場所を公開するのは、プラスになるものじゃないと、考えを改めたのだった。

ぼくの住む北九州市は、海あり山あり洞窟あり工場あり廃墟ありで、手軽に行けるロケ地に恵まれている。
大都市の周辺では撮影に厳しい場所が多いと、某カメラマンさんやモデルさんがぼやいていたが、せっかくロケ場所に恵まれているこの街が、カメラマンに世知辛い街にならない様、みんなでマナーを守って撮影しましょう!


 ■情けとか思いやりとか

2010.07.01

先日の日記で「人間嫌い」を強調してしまったが、自分はまだ、人に対して「諦めている」訳ではない。
その証拠に、思いがけない人の情けや思いやりに触れると、心が熱くなってしまうのを感じる。

人は他者を思いやる事ができる。
慈しむ事ができる。
それは美しい。
どんなに絶望しても、心のどこかにそんな美しさの欠片が残っている限り、諦める事はできない。

自分の吐いた、美しくもない心の悲鳴に、多くの方がいたわりのお言葉を残してくれて、少し心が軽くなった気分。
7月になった事だし、気分を入れ替えて頑張るっすよV



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