「芸術」等というしゃちほこばったものではなく、人々の欲望や快楽のために消費されていく絵。
その表現や技法には一定の形式と枷があり、その限られた振幅の中で、作家の個性を表現しなければならない。
写真のピンナップや浮世絵はこうして生まれ、育っていった訳だ。
だとすれば現代の「浮世絵」とは、まさしく萌え絵の事ではなかろうか?
日々、プロアマ問わず、大量に生産され、消費されていく、自己や大衆の快楽を満たすためだけの存在。萌絵師は星の数程いるけれど、時を経て残る絵、名を残す萌絵師はどれだけあるか、楽しみでもあり、怖くもある。
まあ、自分を含めて大半の萌絵師が、芸術なんて事は頭になく、ただ、自分のリビドーを具現化するために、ひたすら筆やマウスを動かしているんだろうけどね(笑)。
そんな萌え絵が「芸術」として認められるには、やっぱり100年はかかるのかもしれない。
今日は久し振りにアダルト系のイラストを描いてみた。
やっぱりアダルト絵は難しい、、orz
写真でもそうだけど、「ヌード」ってのは一番難しいモチーフだ。
ありふれているモチーフだけに、僅かなデッサン狂いも目立つし、人間、特に若い女性のカラダはつるつるしているから、テクスチャを出しにくい(笑)。
シワシワのジジババがモチーフとして好まれているのは、その辺の事情があるのだ。
アダルトな絵を描くというのは、意識するしないにかかわらず、自分自身のリビドーを深く探って再構築してゆく作業。
なにより、ギャラリーのリビドーを萌え立たせるには、生と性に対する深い造詣と理解がなけりゃ、できないっすよね〜。
だからヌードは、人類が繁殖しようとする限り、永遠のテーマなのだ。
これって、ただHなイラストを描いている言い訳っすか(笑)?