イラスト日記

2002年 2月


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お引っ越し計画再燃4

28th Feb.2002  


ついに見つけた好感度な物件!
「最上階で18畳のロフトつきの個性的なマンション」のコピーに惹かれて見に行った。以前もお笑いロフトマンションがあったのであまり信用していなかったが、今度は本物だった。
15畳のLDKは天井高5Mの吹き抜けで、しかも隣の和室や洋室はパーティション仕様になっていて、フレキシブルに動かせる構造だ。壁はコンクリート打ちっぱなしで、いかにも「アトリエ」って感じがプンプン漂う。問題の18畳ロフトもちゃんと立って歩けるもので、単なる収納だけじゃなく、ハイジの屋根裏のようにベッドも置ける広さだ。キッチンも使い勝手がよく、ユーテリティやバス・トイレは清潔感があって二重丸。なんてったって全体的にアーティスティックな感じで、まさにぼくのために造られた様なマンションだ。しかもお値段はかな〜りリーズナブルで駐車場には屋根もある。
そんなお気に入り物件だったが、問題も多々あるのだ。まず場所の問題。今のアトリエからず〜っと南に下った小倉南区なのだ。
常々「南区みたいな田舎なんかにゃ住みたくないね〜」と豪語して、南区住民の反感を買っていたまりのえだけに、ちょっと二の足を踏む場所。しかもエレベーターがないので引っ越しはか〜なり苦労しそう。その最たるものがカラーコピー機の搬入だ。ドア幅が思いのほか狭く、コピー機が物理的に通らない。バルコニーから入れるしかないが、それでもちゃんと入るかどうかは業者に聞かないとわからない状態。これはか〜なり痛いっす。
そのあたりを秤にかけて、もうちょっと考えてみよう。


お引っ越し計画再燃3

25th Feb.2002  


体調がだいぶ戻ってきたので、マンション三昧再開だ。週刊CHINTAIも買ったし、アパマンやマイルームガイドも見ながらの総力戦がはじまった。それでも気に入った物件はなし。
一戸建ての借家まで見に行った。ひとつは物件事体は庭に梅の木のある、画家が好んで住んでいそうないい感じの平屋だったが、そこに至る道が半分登山で険しく狭いので、物が運べない。次に見た店鋪住宅は、場所は申し分ないんだが、家自体が昭和30年代にスリップした感じ。情報誌に「サンルーム」と書かれた部屋は、半透明のトタンで作られたバラックで、いかにも付け足しましたという感じ。現在はガス給湯になってるけど、煙突が残ってるのが笑える。その他にもいろんな物件を見たが、すべて条件が折り合わず、な〜んかカリスマ性に欠けるんだな。
「住んでよ住んで!」と呼び掛けるものがないのだ。それにまりのえはイラストレーターだから、「さすが選んだマンションもひと味違うね〜」って言われるような所に住みたいしね。
そんなわけでマンション三昧はまだまだ続く。


咳風邪

20th Feb.2002  


咳がひどい。
数日前から体調を崩してしまったが、とうとう熱も38.5度まであがり、なにより「コンコン」と咳が止まらない。
おかげで今週に予定していた仕事は大幅に遅れてしまい、マンション三昧もおあずけとなった。
まずは養生だ。


愛の地獄

16th Feb.2002  


ここ一週間のマンション三昧のリバウンドと、徹夜電話のハードさがあいまって、どうやら体調を崩した模様。今日一日は安静にすることにした。
夜にテレビで「マルサの女」があるのを知り、最近伊丹映画を続けて見ていたので、昔撮った「スーパーの女」を引っ張り出してきた。
テープにはまだ観てなかったエマニュエル・ベアール様主演の「愛の地獄」が一緒に録画してあったので、まずそれから鑑賞。
「リゾートホテルを経営する旦那が、美人妻(エマニュエル・ベアール)の浮気の妄想に苛まれてストーカーになり、ドメスティック・バイオレンスしてしまい、客にも総スカンをくらって破滅する」というストーリー。
フランス映画にはウエットなものが多いが、この映画はそれに輪をかけて陰湿で陳腐で凡庸。主人公の旦那の妄想には辟易させられるし、そのストーカー行為には嫌悪感さえ感じる。自分の妄想で妻を殴るなんてシーンはもう最悪。理性のかけらもない。
「ざけんなよ! テメーの妄想じゃんよ!」「そんなに死にたいならさっさ死ね!」と罵詈雑言を浴びせながら映画を観たのは、久し振りのことだ(笑)。これがエマニュエル・ベアール様が出てるのでなければ一発消去したものだ。ベアール様の魅力も充分引き出しているとはいえず、いつもはバ〜ンと惜し気もなく見せてくれる姿態もない。無駄な2時間だった。
口直しに「スーパーの女」を鑑賞。コミカルな演技にピリッときいた風刺は、伊丹映画の真骨頂。2時間充分に楽しませてもらった。


お引っ越し計画再燃2

15th Feb.2002  


仕事の合間をみながら今週はずっとマンション三昧。せっかちなまりのえは、思い立つとすぐに実行しないと気が済まない。
今回は店鋪設備のあるものを中心に見て回った。まず到津の川沿いに建つ店鋪。見晴しはいいんだが、マンションのワンフロアを賃貸ししてる。教室が4つほどのスペースなので、当然高い。さすがのDessinateurもそこまで広いスペースはいらないのだ。
次に見た物件は店鋪つきマンション。I階部分なので殆ど一戸建て住宅感覚だ。店鋪は18畳程の広さで、天井高も2700mm程。これなら写真もなんとか撮れる。住居部分は3LDK。6畳の続き間の和室があって4.5畳和室にリビングが8畳。しかも庭は南向きで採光も充分だ。住居スペースが広すぎて使いづらい間取りなのが難だが、これはなかなかの物件。ただ、場所があまりにも悪すぎる。付近に人通りがないのだ。夜も暗そうだし、風紀もあまりよくなさそう。仕事柄うちには女性客が多いが、お客さんが痴漢に狙われるのはいただけない。
その後2.3の物件を見た。築30年の店鋪住宅は外壁が杉のサイディング。昭和の初めの頃の長家のようで鄙びた感じ。それから路地裏の店鋪。「固定客がつけば場所も気になりませんよ」と不動産屋のハンサムなお兄さんは言ったが、隣が質屋じゃねえ。
そんなこんなでなかなか本命の物件が現れない。そんな日の帰り道、外観がまりのえ的ツボなコンクリート打ちっぱなしの4階建てビルが目に入る。エントランスは木製の観音開きで、植栽も施してあっていい感じ。思わずクルマを止めてエントランスに寄ってみた。どうやら2階が空いているらしい。3階の事務所に人がいるようなので、ダメもとで上がってみる。まりのえが事情を話すと「少々お待ち下さい」と4階に案内された。どうやらビルのオーナーは4階にいるみたいだ。
「2階を見たいと言ってるのは君?」
と現れたのは、50歳代のおやじ。オールバックでチョビ髭の、いかにも「アーティスト」といった風情だ。3階のオフィスの様子といい見事に統一されたインテリアといい、ここはこの建築家のおやじの建てたビルの様だ。
事情を説明して、おやじの言い分も聞く。どうやらまりのえの読みは正しいようで、しかもおやじはかなりのげってん。気に入らない奴は罵倒して追い出すが、一旦気に入るととことん尽くすタイプかも知れない。
「いろいろなのが見に来るんだけど、ぼくは妙な店は入れたくなくてね。できればグラフィックデザイナーか法律関係の仕事をしているのがいいんだよ」とおやじ。お。これはかなり脈ありと見た。まりのえも不動産屋との駆け引きをやるうちに、かなりしたたかになってきたのだ。価格的に強気に出て、信じられないような安い条件を引き出した。
2階のフロアを見せてもらったが、天井高は2700mmで申し分ない。トイレや流しもさすがインテリアデザイナーのこだわりが見えていい感じ。25坪と広さ的にもちょうどいい。うなぎの寝床で部屋がないのは仕方ないが、パーテイションを入れればなんとかなる。とにかく「ここで仕事したい!」とムラムラさせるビルなのだ。もっとも難点がないわけでもない。まりのえは現アトリエで暮らしているが、ここには居住設備がない。これは大減点だ。それにまりのえの仕事内容からいって、夜中にコスプレイヤーだの同人娘だのがワキャワキャとやってきては騒ぐだろう。それはこのおやじの勘に触ること間違いなしだ。結局アトリエとしては最高点をマークしたものの、そこのところの条件が噛み合いそうもないので、ここは諦めざるをえない。それにしてもつくづく惜しい。ビジネス的にもチャンスなのだが。知り合いのデザイナーにぜひ入居して、このおやじとは付き合っていきたいものだ。
そんなわけで、まりのえのマンション三昧はまだまだ続く。


お引っ越し計画再燃

12th Feb.2002  


今年最初の企画は「プリてん」だ。どういう企画なのかは、近いうちにサイトをアップする予定なのでそれを見てほしいが、「プリてん」やフォトスタジオなんかを立ち上げるには、今のアトリエではあまりに狭過ぎる。器が小さければ事業も拡大できないというのは自明の理で、Dessinateurもそろそろ引っ越しの必要にせまられてきたみたいだ。
そんなわけで、ここ数日はまたまた新アトリエ探し。現在のアトリエを中心に、半径500m位を重点的に見て回った。
とりあえず引っ越しすることが第一で、暫くは賃貸で行くと決めたものの、現在のように住居用のマンションをアトリエにするか、完全に店鋪形式のアトリエにするかはまだ思案中。店鋪住宅みたいなのがベストなんだろうけど、そういう物件はやっぱり予算オーバーなのだ。
最初に見たのは、以前から目をつけていた近くの倉庫。築30年はありそうなボロ倉庫で、60坪天井高7mの中二階つき。外装内装かなり傷んでるけど、その分改造がやりたい放題だ。クレーンでの撮影やコンクリートのホリゾント、猫足のバスタブだって夢じゃない。だけどそれなりのものにしようと思うと改造費はきっと数百万になりそう。月々の家賃も予算オーバーだし、ここはパス。
その次に見たのは、去年も空家だった近所の5階建ての賃貸マンション。ここはとにかく収納が多い。間取り的には4LDKだが収納だけで5間もあるのだ。築15年とやや古いのが難だが、その分家賃が安く、現在の本命ともいえる。ただ、店鋪をするとなると居住用は辛いかな〜って感じ。それにエントランスが貧相で、な〜んかあまり儲からなさそうな相があるのが痛い。ちなみにそのマンションの1階に空店鋪があるんだが、ここも有力候補のひとつだ。
その他に商業ビルの9階の48畳の広々とした店鋪マンションは、眺望は最高で夏の花火大会もよく見えそうだが、トイレが和式でちょっとね、、、って感じ。近くの住宅街にある1階が倉庫で2階が事務所の一軒家は、予算オーバーの上、目の前が墓場だ。ちょっと足を伸ばした住宅街の2階立て倉庫事務所はかなりいい感じだったが、これも予算オーバーで、しかも前がライバルの写真館。3階建ての築25年の物件も見たが、1階は天井高3m程で、しかもクルマも入れられる程のスペースで文句なし。2階は30畳のリビング、3階は6畳〜8畳の部屋があって、店鋪住宅にはぴったりだが、2780万円ってのが痛い。
それだけお金があれば、ちゃんとした店鋪住宅建てるぞ。
結局さんざん見て回ってるにもかかわらず、大本命の物件はいまだ現れない。え? 理想を追い過ぎだって?


新年会

8th Feb.2002  


ひと月後れの新年会。去年からしばしば行っている創作和食の「沙羅の木」で催した。
…ってほどの会じゃなくて、親しい友達とのほんの会食程度の集まり。今年はかなり多難な年になりそうなだけに、ぱ〜っと気晴らしして、元気をつけたいものだね。


ナディアとの再開

1st Feb.2002  


BSで「ふしぎの海のナディア」の再放送が始まっている。
「ナディア」は10年くらい前にオンエアされた海洋冒険SFアニメで、まりのえは大いにはまって、せっせとダビングしたものだ。第2話を見てなんだか懐かしくなり、昔のビデオを引っぱり出して第1話を見たがそのあと収拾がつかなくなり、思わず徹夜して全39話18時間を鑑賞。仕事も溜まってるっていうのになにやってんだ?まりのえ!
それでもナディアはやっぱり感動ものだった。このアニメにはまりのえがずっとテーマにしている、超古代文明と人類の進化のミッシングリンクの答えのひとつがある。「ふしぎの海のナディア」がオンエアされていた頃、まりのえはちょうど「インドラの炎」を描きはじめていた時だった。「インドラ」はドラクエをプレイしてRPG風のマンガが描きたいと思って描きはじめたものだったけど、テーマ的には「ふしぎの海のナディア」に近いかもしれない。
そしてまりのえはやっぱり根っからの物描きだ。ナディアを見て、ムラムラと「インドラ」の続きがはやく描きたくなっってしまった。ナディアのようにエンタティメント性があってテーマの深いものにしたい。まずは「インドラの炎」の公式サイトを立ち上げてみよう。