Taboo1■たくさん撮るな!
例えばアニメやコミック同人誌のイベント会場には、コスプレした可愛い女の子が目移りする程いっぱいいて、カメラを向けると微笑んでくれるし大胆なポーズを作ってくれるしで、もう撮り放題のウハウハ状態。
「カメコ」と呼ばれるコスプレカメラさんの中には、膨大なコスプレイヤー人脈を豪語する人もいて、イベントの度に数十本のフィルムを使っているという。そういうのが羨ましい気持ちは判るが、ちょっと待て!
たくさんの女の子を数枚ずつ撮ってチョン。これじゃ写真が上手くなるわけがない。
例えばプロのカメラさんは、常にモデルとコミュニケーションをとりながら、モデルの美点を見つけ出し、いい表情を引き出すのに苦労しながら撮影している。
プロでさえひとりのモデルを撮るのにそうやって手間をかけるのだ。だからアマチュアの君が いいポートレートを撮るには、手間をかけ過ぎるということはない。それにはまず、自分が気に入った少数のモデルをじっくり撮って、相手と仲良くなることだ。
信頼関係(ラポールと言う)のある仲なら断然いい写真が撮れるし、「カメコ」と卑下されることもなくなる。Photogenieで大切なのはモデルとのラポール。あの娘もこの娘もその娘もじゃ、結局なにもモノにできない。
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もっとよくわかる用語解説
■Photogenie
フォトジェニー…仏語。映像化されてはじめて本質や美を現す、特殊な性質。
ここでは女性美として使うことにする。
■プロカメラさん
アマチュアとの決定的な差は、依頼人の望む写真を撮れるのがプロだということ。もちろんプロはギャラをとる。
なをここではカメラマンという言葉は使わないつもり。今はカメラウーマンも多いので。
■カメコ
カメラ小僧の略。甲子園のチアガールのパンチラを撮る青少年が元祖。今ではもっぱらコスプレの女性を撮る男に使われる、卑下的意味合いが強い差別用語。
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